ものづくり工場の問題と解決事例 
 プロフィール 専門とする分野   生産管理  工程管理
 品質改善道具 製造コスト削減  在庫管理  品質管理
 製品組立 製品組立技術  自動車組立技術  海外進出
 科学的管理法 新工場計画  第一線監督者  外注メーカー支援
 生産性向上 活動事例の紹介     
 専門とする分野
 福島技術士事務所の専門分野をお知らせします
 
 ものづくり企業には、その企業独自の技術を持っています。誰も持っていない技術、その技術が優れているほど他社との競争に優位に立てる企業といえます。このような企業固有のものづくり技術は製品を生み出す力であり、その企業が存続していくための技術と考えています。
  一方、生産管理や品質管理などは、企業が儲かる、利益を大きくするための技術であるといえます。効率的に、ムダなくものづくりを進めるためには、管理技術を活かしていかなくてはなりません。また、ものづくりの問題を解決する手段としても管理技術の手法が必要です。このように、「固有技術」と「管理技術」は企業にとって重要な技術であるといえます。
  福島技術士事務所は、ものづくり工場において、管理技術を活用していくためにそのお手伝いをしています。


 目次

1.固有技術とは
2.管理技術とは
3.専門分野の内容
3.1 生産管理
3.2 品質管理
3.3 製造コスト削減
3.4 現場管理
3.5 外注メーカー支援
3.6 製品組立技術教育
3.7 海外進出支援
3.8 海外工場計画と工場建設
3.9 海外自動車組立支援



1.固有技術とは
 どんな企業(ものづくり企業以外の例えば、販売会社、病院、学校、行政機関など)でも,その企業独自の固有の技術を持っています。そしてそれを活かしながら経営していく管理技術も同様です。しかし、病院、学校、行政など公的企業(団体や行政機関も)では、固有技術(=商品)の競争がなく管理技術を活かす余地が少ないように思います。それは、赤字や経営が悪化すると、税率や負担率を安易に上げてそれを補てんするという救済システムがあるからです。いわゆる「親方日の丸」です。人口減少や超高齢化社会を迎えて、負担ばかり求める行政機関など公的機関、補助金に頼る独立法人などに競争原理を導入することがこれから必須と思います。

 学校、大学、学習塾  スーパーのレジ  市役所、区役所

2.管理技術とは
 ものづくりの企業の固有技術の具体的なものは、その企業独自が持っている技術、すなわち「ものづくりの技術」です。管理技術はどの企業にも共通する技術といえますが、運用していく具体的な内容は企業により異なってきます。このように、固有技術と管理技術は車の両輪のように企業の中に存在しています。下の図はものづくりの企業の概念図を示したものですが、記載の固有技術や管理技術の名称は一部分のみ記載しています。

   ものづくりの固有技術と管理技術

 固有技術と管理技術の内容


 固有技術:
 近くのかかり付けの病院のいわゆる「固有技術」というものについて考えてみました。
・病気の診察、診断 ・手術
・検査(X線、CT、MRI,、胃カメラなど) ・看護 ・リハビリ ・投薬
・その他専門とする病院によってさまざまな技術があります。この病院の技術が高く、病気が治癒していくと評価も高まり、信頼できる病院ということになっていくと思います。
 しかし、技術力が優れていても、経営がうまくいっていないという事例はよく聞きます。経営管理すなわち、管理技術の活用がうまくなくてはなりません。
  管理技術:
 管理とはマネージメント(Management)といわれるように経営の効率的な運営を行う手法です。ですから、経営の幅広い分野に管理技術が活かされています。本図に示す管理以外には
・事務管理 ・労務管理 ・財務管理 ・資材管理 ・販売管理 ・日程管理 ・安全管理など
さまざまな管理手法があげられます。


 3.専門分野の内容
3.1 生産管理
生産工程の進捗を監視する必要があります 
 製品や部品を効率的にムダなく作っていくためのいろいろな手法を活かしていくのが生産管理です。中小企業の効率的な生産システムの再構築や問題点の改善。生産性向上対策、組立工程の改善や問題点の解決。工程能力問題の改善などが主たる活動です。

3.2 品質管理
 製品の品質がよくないと修理費がかさみます
 ものづくりの作業や工程のなかで、製品の品質は、常に変化していることを先ず知っておくことです。その製品の品質を確保していく手法が品質管理です。製造品質の向上、工程検査の改善、工程能力の改善、不良低減、クレーム対策や現場での問題点の調査と改善などに取り組みます。

3.3 製造コスト低減
 職場のムダを掘り起こすことが望まれます
 製造コストの低減は、ものづくり企業の最も要求される課題です。設計、製造、購買部門など各部門のコスト低減活動が求められます。コスト低減の手法として、VA、VEの実践、調達品や購買品のコストテーブル、ベンチマークの活用などがあります。さらに、原価計算や固有技術の基礎的な知識教育にも取り組んでいます。

3.4 現場管理
 朝礼は監督者と部下をつなぐ重要な一歩です
 ものづくりの力の源泉は、現場の力にあると考えています。現場を強くすることが先ず必要です。第一線監督者の現場管理能力向上、監督者教育、現場改善手法、部下のOJT訓練計画と実施、現場におけるQC教育と実践活動の支援などを行ないます。

3.5 外注メーカー支援
 
 外注メーカーとの打ち合わせは欠かせません
 外注メーカーは、発注企業の工場の一つです。したがって、社内工場と同じ視点で取り組む必要があります。社内工場と外注メーカーは密接につながっていますから、外注メーカー問題点の改善解決や外注企業の生産性向上、コスト削減、納期遅れなど問題点の解決に取り組んでいきます。

3.6 製品組立技術教育
 部下の教育は計画的に行います
 製品の組立について、生産技術的な側面から考えたいと思います。製品はその機能や性能を発揮させるために、多くの必要な部品から構成されています。この部品をどのように設計するか、又はどのように組立てていくか、良い製品を作るためには、いろいろな技術的、コスト的な課題があります。新人技術者や購買担当者などの基礎教育の一環として位置づけるものです。

3.7 海外進出支援
 海外でも国内同様に作業指導は重要です
 海外生産を行なうには、事前にいろいろな調査や準備事項があります。海外生産を成功させるためには、海外生産に経験と知識を有する専門化の協力は欠かせません。海外生産に関する支援例えば、技術協力契約、ロイヤルティなどに関する事項、海外事業計画などは重要な検討事項です。海外生産で問題となる自社の技術の流失をどうのように防ぐかは、重要な問題点の一つです。

3.8 海外工場計画と工場建設
海外工場建設は現地の環境をよく調査しなければなりません 
 海外工場建設のための現地調査から海外工場の事業計画、工場建設までの技術支援を行ないます。
 現地調査は、大変重要ですから事前に準備することが大切になります。何を調査するかが最大の課題になります。

 3.9 海外自動車組立技術支援
 自動車組立指導を行っています
 海外自動車メーカーの品質向上支援や新車種の生産準備(設備計画や組立治具計画など)に関する技術支援を行なっています。



 軽薄短小
 この言葉は、昔流行った言葉です。ものづくりの新製品開発で求められる方向は、より軽く、より薄く、より短く、より小さくと言われています。これは、製造工程でも同じことが言えます。この反対が重厚長大になります。
 現在、自動車では燃費向上のため、車体の軽量化が課題となっています。そのため、樹脂やアルミ材の部品が増えつつあります。今後、炭素繊維の採用部品などの新材料の部品開発が一層進むと思っています。  

 経営工学(IE:Industrial Engineering):
 
経営工学は、効率的なものづくりのを考えていくものです。従業員や機械設備などの生産性を高め、目標とするQCDを達成していく活動です。その手法として、いろいろな管理技法を用いて、生産に関する課題の改善を図っていく取り組みです。
 Smart Engineering:
 このところ、Engineering InternetやInternet of Things(IoT)、Industry 4.0といった言葉を見聞きするようになってきました。ものづくりの新しい取り組みですが、目を離せません。インターネット(Internet),センサー(Sensor),位置情報(GPS)といったソフトハードの組み合わせたものづくりの革命が始まってきました。第4次産業革命という言葉も出てきています。ものづくりの発展は、際限なくつづいています。
Chat GPT:
 最近、AIの活用が猛スピードで広がってます。このところ話題になったChatGPTで質問をすると数秒の内にその解答を表示してくれます。正しい記述(内容)であれば、手間が省けて助かります。まさしくロボットのように仕事をしてくれるので、事務的な仕事はこれを部下にするとこんな助っ人はほかにないと思います。これから、AIの仕事の範囲はますます広がってきますから、自分で使いこなしていきたいものです。

 


 サイトマップ
 
SE 監督者の役割  危機管理  技術協力契約
 軽薄短小 工程能力  合弁パートナー 3S 
失敗しない海外進出 ジャストインタイム 生産4要素 全社的コスト低減
 同期化 PDCA  品質の作りこみ  ベンチマーク 
ものづくりの5S 溶接ロボット ワークサンプリング デザイン レビュー 
ランススコアカード KPI   インダストリー4.0 科学的管理法 
組立治具  外国人労働者  バックキャスト  リスキリング 
製品組立自動化 RPA/VBA  生産性向上  育成就労制度